第7章:メソッド

7.1 はじめに

プログラムが大きくなると、処理をまとめて再利用できる仕組みが必要になります。 そのために使うのが「メソッド」です。メソッドとは「処理のかたまり」に名前を付けたもので、必要なときに呼び出して使います。

7.2 メソッドの定義と呼び出し

メソッドは return型 メソッド名(引数) の形で定義します。定義されたメソッドは、Main メソッドなどから呼び出すことができます。


using System;

class Program
{
    static void Greet()
    {
        Console.WriteLine("こんにちは!");
    }

    static void Main()
    {
        Greet();
    }
}

上の例では、Greet という名前のメソッドを定義し、Main メソッドの中で呼び出しています。

7.3 引数と戻り値

メソッドに値を渡すには「引数」を使います。また、計算結果などを返したい場合には「戻り値」を使います。


using System;

class Program
{
    static int Add(int a, int b)
    {
        return a + b;
    }

    static void Main()
    {
        int result = Add(3, 5);
        Console.WriteLine(result);
    }
}

この例では、Add メソッドに2つの引数(ab)を渡して、合計を返しています。

7.4 voidメソッドと戻り値のあるメソッド

void は「何も値を返さない」ことを意味します。表示処理など、結果を返す必要のない処理に使います。

7.5 メソッドを使うメリット

7.6 まとめ

メソッドを使うことで、プログラムを構造的に書くことができます。
- 同じ処理を何度も使いたいときはメソッド化しましょう。
- 入力(引数)や出力(戻り値)を活用して、柔軟な処理が書けます。
次章では、メソッドの拡張として「クラス」について学びます。

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