プログラムが大きくなると、処理をまとめて再利用できる仕組みが必要になります。 そのために使うのが「メソッド」です。メソッドとは「処理のかたまり」に名前を付けたもので、必要なときに呼び出して使います。
メソッドは return型 メソッド名(引数)
の形で定義します。定義されたメソッドは、Main
メソッドなどから呼び出すことができます。
using System;
class Program
{
static void Greet()
{
Console.WriteLine("こんにちは!");
}
static void Main()
{
Greet();
}
}
上の例では、Greet
という名前のメソッドを定義し、Main
メソッドの中で呼び出しています。
メソッドに値を渡すには「引数」を使います。また、計算結果などを返したい場合には「戻り値」を使います。
using System;
class Program
{
static int Add(int a, int b)
{
return a + b;
}
static void Main()
{
int result = Add(3, 5);
Console.WriteLine(result);
}
}
この例では、Add
メソッドに2つの引数(a
と b
)を渡して、合計を返しています。
void
は「何も値を返さない」ことを意味します。表示処理など、結果を返す必要のない処理に使います。
メソッドを使うことで、プログラムを構造的に書くことができます。
- 同じ処理を何度も使いたいときはメソッド化しましょう。
- 入力(引数)や出力(戻り値)を活用して、柔軟な処理が書けます。
次章では、メソッドの拡張として「クラス」について学びます。