第5章:繰り返し処理

5.1 はじめに

同じ処理を何度も繰り返すとき、「繰り返し処理(ループ)」を使うと便利です。 C#では主に forwhiledo...whileforeach の4種類の繰り返し構文があります。

5.2 for文

「何回繰り返すか」が決まっているときに使います。 for文は、初期化・条件式・増減処理の3つを使って繰り返しを制御します。


using System;

class Program
{
    static void Main()
    {
        for (int i = 0; i < 5; i++)
        {
            Console.WriteLine($"iの値は {i} です。");
        }
    }
}

5.3 while文

「条件が成り立っている間、繰り返したい」ときに使います。 条件式は繰り返しの前に評価されます。


int i = 0;

while (i < 3)
{
    Console.WriteLine(i);
    i++;
}

5.4 do ... while文

do...while 文は、必ず1回は処理が実行されるループです。条件の評価がループの後に行われます。


int i = 0;

do
{
    Console.WriteLine(i);
    i++;
} while (i < 3);

5.5 foreach文

配列やリストといった「複数の要素を持つデータ構造(コレクション)」を順番に処理するのに適しています。


string[] fruits = { "りんご", "みかん", "ぶどう" };

foreach (string fruit in fruits)
{
    Console.WriteLine(fruit);
}

5.6 まとめ

繰り返し処理にはさまざまな種類があり、目的に応じて使い分けます。
- for: 回数が決まっている場合に便利
- while: 条件を満たす限り繰り返したい場合
- do...while: 最低1回は実行したい場合
- foreach: 配列やリストなどを順番に処理したい場合
それぞれの使い方を理解して、状況に応じて選べるようになりましょう。 次章では、配列の使い方について学びます。

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