第3章：演算子と式

3.1 はじめに

この章では、C#で使える演算子や式について学びます。演算子は、変数や値を使って計算や比較を行う記号です。

3.2 算術演算子

数値の計算に使う演算子です。

using System;

class Program
{
    static void Main()
    {
        int a = 10;
        int b = 3;
        Console.WriteLine(a + b); // 足し算
        Console.WriteLine(a - b); // 引き算
        Console.WriteLine(a * b); // 掛け算
        Console.WriteLine(a / b); // 割り算（整数）
        Console.WriteLine(a % b); // 剰余（あまり）
    }
}

+ は加算、- は減算、* は乗算、/ は除算、% は剰余（割った余り）を求めます。

3.3 代入演算子

変数に値を代入するときに使います。= のほかに、複合代入演算子もあります。

int x = 5;
x += 3; // x = x + 3 と同じ意味
x *= 2; // x = x * 2 と同じ意味

3.4 比較演算子

値を比較し、true または false を返す演算子です。

• ==：等しい
• !=：等しくない
• <：より小さい
• >：より大きい
• <=：以下
• >=：以上

3.5 論理演算子

条件を組み合わせるときに使います。

• &&：かつ（AND）
• ||：または（OR）
• !：否定（NOT）

bool a = true;
bool b = false;
Console.WriteLine(a && b); // false
Console.WriteLine(a || b); // true
Console.WriteLine(!a);     // false

3.6 まとめ

この章では、算術・比較・論理・代入演算子など、基本的な演算子の使い方を学びました。
次章では条件分岐（if文など）について学んでいきます。

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